TwitterがXになるらしいので「X」からはじまる言葉について学習します。
Twitterが「X」になるとの報道がありました。ということで今回は「X」(エックス)からはじまる言葉について学習していきます。
この記事は分かりやすさに重点を置いているため、ざっくりとした内容になっています。厳密性に重点を置いていません。このことを念頭に置きながら読んでください。
Xからはじまる言葉
Xから始まる英単語は最も少ないと言われています。辞書では「X」は1ページくらいしかないのではないでしょうか。
では、少しばかり見ていきましょう。
Xmas (クリスマス)
クリスマスは本来 “Christmas” と書きますが、それを省略したのが “Xmas” です。この表記を見たことがある人も多いと思います。
Christmas の “Christ” は「キリスト」のことです。キリスト教において神の子とされるイエス・キリストのことです。
つまり、Christ(キリスト)を X と省略しているということになりますよね。
実は、Christを X と省略することにはギリシャ語が関係しています。
というのも、「キリスト」はギリシャ語で “Χριστος” と書くのです。頭文字は「Χ」です。
でも、”Χριστος” の頭文字「Χ」はあくまでギリシャ文字であって、アルファベットの「X」ではありません。見た目はほとんど同じですが、ギリシャ文字の「Χ」は「カイ」や「キー」と読みます。
見た目がほとんど同じなのは、アルファベットの「X」(エックス)がギリシャ文字の「Χ」(カイ、キー)に由来するからです。
ちなみに、「アルファベット」という言葉もギリシャ文字の「α」(アルファ)と「β」(ベータ)に由来しています。
xenophilia(外国人好き)/xenophobia(外国人嫌い)
”xenophilia” は「ゼノフィリア」、”xenophobia” は「ゼノフォビア」と読みます。
この二つの単語の頭についている “xeno” には「外来の」や「異物」という意味があります。
ちなみに、”philia” には「~を好むこと」という意味があり、”phobia” には「恐怖症」という意味があります。この二つの言葉は古代ギリシャ語に由来します。
xenophobia(外国人嫌い、外国人恐怖症)は移民問題、難民問題、人種差別、外国人犯罪などの様々な社会問題と絡み合っていて、世界各地で深刻な問題となっています。
xylophone(シロフォン)
シロフォンは楽器であり、木琴の一種です。
”xylophone” は「ザイロフォン」と発音します。
また、xylophoneの “xylo” は「木の」「木製の」という意味であり、「木」という意味の古代ギリシャ語 “xylon” に由来します。
この “xylon”(木)に由来する言葉がもう一つ思い浮かんだので、次にその言葉を紹介します。
xylitol(キシリトール)
「キシリトール」という言葉を聞いたことがある人は結構多いのではないでしょうか?ガムのCMで聞いたことがありませんか?よく「キシリトール配合」って言っていますよね。
キシリトールとは、虫歯を予防する効果がある天然甘味料です。
ちなみに、キシリトールについて – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020 (jda.or.jp)によると、キシリトールは溶けるときに熱を奪う作用があるため、口に入れるとスーッとした冷たい感覚があるそうです。
Xanadu(ザナドゥ、桃源郷)
Xanadu (ザナドゥ)は元々、モンゴル帝国(元)のフビライが築いた上都という首都のことでした。
上都は、1275年に上都を訪問したマルコ・ポーロの『東方見聞録』によって絢爛豪華な大都市としてヨーロッパでも知られるようになり、やがて「桃源郷」を意味するようにもなりました。
また、Xanadu(ザナドゥ)という言葉は、土星の衛星タイタンの地名にもなっていて、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの豪邸の名前にもなっています。
ちなみに、「桃源郷」を意味する言葉は Xanaduの他にもいくつかあります。たとえば、utopia(ユートピア)、paradise(パラダイス)、eden(エデン)、arcadia(アルカディア)、Shangri-La(シャングリラ)などがあります。